第13回全国高校生大作書道展(主催(公財)独立書人団)で本校書道部の熊谷さんが、過去北海道勢では2人目となる「大作大賞」を受賞し、東京都美術館に展示された作品を前に賞の重みを感じて表情を引き締めていました。会場では美術評論家の武田厚さんとお会いする機会をいただき、主催団体主幹の競書雑誌上で唯一熊谷さんの作品について触れていただきました。
熊谷さんの作品は9月21日(土)に行われる学校見学会でも展示していますので、ぜひご覧ください。
美術評論家 武田厚 氏 寄稿「2019独立選抜書展を見て -独走の魅力と可能性」より(『今日の学書』2019年8月号)
(前略)「全国高校生大作書道展」は2007年から開催されて今回が第13回展となる。資料によれば、今回は43の高校から231点の応募があった。
ただし展示されたのは受賞した14点のみである。しかし大作書道展と称するだけに、一片が5メートルを超すものもあるほどに巨大作品ばかりが壁を埋めるちょっと異様な雰囲気の会場なのである。
(中略)大作書に挑む若者たちの偽らざる精神と表現の自由こそが期待される展覧会だと思うからである。ちなみに、今展で大作大賞を受賞した熊谷桜花(札幌・静修高校3年)の作品(臨書)は、自身のコメントにもある通り、「自分の書」になったことを証明する。意志の確かさと力強さ、真っすぐな作者の姿勢とその呼吸に触れるようで快いものだった。表現における原点が素直にそこにあった。(以下略)