本年4月、日本語の習得のために静修高校に留学生として来日したエリザベス・グレースさん(愛称リジー)。本校での留学期間を終え、母国のオーストラリアへ11月24日、帰国しました。
約8か月の札幌での生活や本校での授業、そして本校生徒との交流などについて、帰国前、クラスメイト(ユニバーサル科・2年7組)やクラス担任の松井教諭からリジーに質問をし、格段に進歩した日本語で答えていただきました。
さわやかな笑顔、何事にも一生懸命だったリジーを私たちはいつまでも忘れません。
2年7組の教室でリジ―を囲んでの座談会!留学生活について振り返る。
Q 来日した頃はどうでしたか?
オーストラリアと日本とは季節が逆なので、札幌に来た時は、その寒さにびっくりしました。また、不安な気持ちもいっぱいでホームシックが心配でしたが、がんばって我慢しました。学校やクラスでの生活にだんだん慣れてくると、中島公園はきれいでいいなと感じたり、せっかく日本語を勉強するために来たのだから、積極的に口に出して話さなきゃいけないと思って努力しました。
Q 本校での勉強は大変でしたか?
日本語は12歳の頃から第2外国語で勉強していました。クラスメイトは英語ばかりではなく、日本語でも話しかけてくれて、自然なやり取りがだんだんできるようになりました。日本語の授業は先生とマンツーマン、英会話や家庭、芸術などはクラスの皆と一緒に授業を受けました。英会話の授業では、ネイティブスピーカーとして英文を読むこともありました。
Q 言葉の違い、文化・習慣の違いを感じましたか?
学校でも、ホームステイ先でも本当に優しく接してくれたので、言葉の壁や習慣の違いをあまり感じることなく生活できました。ホストファミリーの皆さんには、特に親切にしていただき感謝しています。言葉といえば、北海道弁を2つ覚えました。「なまら」と「(ゴミを)なげる」です。
Q リジーが過ごしたクラスは、どんなクラスでしたか?
めっちゃ優しいし、なぜか声がでかい。元気で明るかったので、ホームシックを乗り越えることができたと思っています。体育祭、学校祭、そして球技大会と全部参加しました。クラスの仲間のおかげで「思い出」というお土産をたくさん持ち帰ることができます。
Q 静修で一番印象に残っていることは何ですか?
全校応援です。円山球場での大会(春の全道高校野球大会)で、試合に勝って静修の校歌を聴いたときは、少し涙が出ました。オーストラリアではスポーツの試合で全生徒が応援に行くことはありません。日本的だなーと思いました。ただ、ちょっとだけ、授業はどうするの?とは思いましたが…。
Q 勉強以外でリジーが一生懸命に取り組んだことってありますか?
早起きをして、静修に毎朝一番に登校、ランニングの練習 を続けました。そして、10月5日に行われた札幌マラソンにチャレンジしました。オープン5㎞(高校生または16歳以上)に出場し、結果は1119人中211位でしたが、やり遂げたという満足感は一生忘れないと思います。今日の朝もしっかり朝練しました。
Q 静修高校での留学をどのように活かそうと思っていますか?
留学する前から日本語教師になりたいと思っていました。静修で日本語の勉強をして、また直接日本の文化や習慣にも触れて、日本語教師への夢を絶対になるんだという気持ちがさらに強くなりました。オーストラリアに帰っても、しっかり勉強して資格を取りたいと思います。